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パートナー68号 2ページ
2014年08月01日 | パートナー
リレートーク港の風

 「冬の公園の水は冷たくてねぇ」この言葉がもしかしたら、生活困窮者支援を始めるきっかけになったのかもしれません。

 2007年2月の出来事でした。当時、ぼくはインターネットカフェの店長をしていて、家がない、いわゆるネッカフェ難民という方たちが利用客の大半でした。なぜ家がない状態になったのだろうかという疑問は持てども、自分が支援をする立場になるとは、このときは思ってもいませんでした。

 ある日、あきらかに何日もお風呂に入っていないであろうお客さんが来ました。その時に、思い切って聞いてみたんです。「こう毎日寒いと、お風呂に入るの、めんどくさいですよね」って。そのお客さんが、冒頭の「冬の公園の水は冷たくてねぇ」って返事をしてきたのです。今までは、このお客さんは家がないのかなぁと推測していたに過ぎなかったのですが、家がないという事実を知ってしまった瞬間は、ぼくにとってかなり衝撃的だったわけです。

 その後、自分に出来る範囲で相談に乗ったり、一緒にご飯を食べたりするようになりました。支援をしてやってるなんて思いませんでしたし、今もそんな気持ちを持った事は一度もないです。だって、その人にもいい時期はあっただろうし、生まれてずっとホームレスだったわけでもなく、1人の人間なわけです。その人の心の奥の部分に触れて「関わりたい!」という気持ちが芽生えたんです。

 実は、ぼくは小さい頃に親がいなくて、祖母に育ててもらい、その祖母の病気がきっかけで、生活保護を受給した経験があります。給食費を滞納したり、家に電話がなかったりと、世間一般でいう貧困の家庭の中で育ってきたんです。だから、失業や病気、きっかけは色々でも、自分の力ではどうにもならないことで貧困状態になることもある、ってことを経験的に知ってました。

 活動の延長線上で団体を作ろうと思い、POPOLOを2010年に設立しました。設立時の理念はシンプルで、いろんな人が集まって、いろんな人の知恵や特技の中でお互いに助け合う、そんな社会の実現です。過去に失敗があっても、病気になっても、障がいがあっても、自分の力ではどうにもならないことがあったときに、もう一度起き上がれることができる社会を作り上げて行きたい。だからこそ、この活動を続けているんです。

リレートーク港の風
リレートーク港の風

貧困・就労問題を考える NPO法人POPOLO
メール:info@NPO-POPOLO.org
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静岡市葵区一番町50番地 番町市民活動センター2F 054-254-5718
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