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パートナー65号 (2ページ)
2014年02月01日 | パートナー
リレートーク 港の風告

 2009年の法人化以降は、2010年から静岡県男女共同参画センター女性のための相談業務を受託しています。このほか、2011年からは、内閣府主催の「東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力(集中)相談事業」に協力し、相談員を被災地に派遣。相談事業を通して知った女性の問題や困難な状況を、どうしたら女性自らが力をつけ、解決していけるのか、私たちにできることは何かを常に考えてきました。 横山由佳子さん

 私たちの活動の基本には、「女性の生き難(がた)さは個人の問題ではなく、社会の問題である」というフェミニストカウンセリングの考えがあります。「相談」というと、個人的な悩みや問題の解決と考えられがちですが、それぞれの女性の問題解決をサポートするだけでなく、DVなど女性に対する暴力は、女性全体の問題であり、私たち自身の問題であると考え、活動しています。

 これまで、なかなかメンバーが増えていかない時期もありましたが、ここ数年間は、講座を続けてきたおかげで、関心を持ち実際に活動をしていきたいというメンバーも増え、NPO活動の幅が広がってきました。今後は、支援者の養成、被害者支援に加え、暴力を許さない社会を作っていくための啓発や教育にも力を注いでいきます。まずは、若者の交際相手との間で起きる暴力、「デートDV」の啓発のためのプログラムを作り、中学生・高校生を対象として、学校などへ出向き、講座を行なっていく予定です。

 また、女性への暴力根絶を目指す国際的な運動「パープルリボンプロジェクト」に賛同し、もっとたくさんの人にDVなどの女性への暴力や、DVの忘れられた被害者であるこどもたちに関心を持っていただきたいと思い、活動を続けています。行政のイベント等で、「女性への暴力根絶」を訴え、関心を持ってくださったお一人おひとりの、「暴力を許さない」という思いを布に書いていただいたものを一枚一枚つなげて、毎年メッセージキルトを作成しています。皆様の思いをつなげ広げていくことで、「暴力は許されない」とだれもが当たり前のように思う社会を目指し、これからも活動していきたいと思います。

横山由佳子さん

※横山さんは、静岡県でただ1人の日本フェミニストカウンセリング学会認定のフェミニストカウンセラーでもあります。

パートナー
静岡市清水市民活動センター情報誌「パートナー」65号目次
●事業報告>講座とセミナー≫
●センター事業のご案内>しみずまち・コレ シリーズ3≫
●お知らせ>26年度事務ブース募集≫
●地域メディアとの協働>FMしみず≫
●リレートーク港の風(29)>横山由佳子さん
●市民活動見てある記>動物園に行こうよ!≫
●NPOワンポイント>NPO法人と税金≫
●しみず・コレなあに?(5)≫
●センター日和≫

PDF文書PDF文書(2.1MB) ▼パートナー65号≫

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