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パートナー57号(2ページ)
2012年09月25日 | パートナー
リレートーク小島工さん
小島さん

 旧清水市役所に就職して定年退職までの40有余年、「市役所」という組織が自分を育て、成長させてくれました。その現役時代の忘れられない仕事のひとつに薪能「羽衣」があります。清水の21世紀都市ビジョン「国際海洋文化都市」(マリンピア清水21)構想の市民への周知とその施策を側面から支援するための企画「イベント清水21」事業のひとつとして開催したものです。

 この事業は、一人の市民から寄せられた市長への投書により始まります。そこには、能「羽衣」に生涯をささげたフランスの舞姫エレーヌ夫人を偲び昭和27年に開催された能「羽衣」の再演を熱望する思いが綴られていました。能公演には当時で500万円を優に超える経費が必要と言われ、市の予算はその5分の1。出来る訳がないということになりますが、悪い癖と自覚しながら、「やらせて下さい」と首を突っ込むことになりました。何事も挑戦してみようという若気の至り?であります。

 ここから悪戦苦闘が始まりました。出演交渉、用具の調達、チケットの販売など初めての連続でした。しかし、各界各団体からの強力な支援で、昭和59年10月13日の開催を迎えました。

 前夜の雨から打って変わり翌日は快晴。羽衣の松を鏡板にして能「小袖曽我」で幕が上がりました。松の緑と駿河湾の海の青とが絶妙のコントラストです。その舞台背景を突然音もなくコンテナ船が横切りました。幽遠な能の世界に突然物質文明の象徴のようなコンテナ船。二つの主役は陰と陽、影と形、夢と現実との素晴らしい舞台を演出してくれました。やがて薪に火が入り、暮れなずむ舞台を染めて天女が天つ御空の霞にまぎれ終演を迎える様は、今も鮮明に思い出します。

石野家の貴重な資料が並ぶ展示会

 人生の大半を市民の税金で賄ってもらった私は、退職後はその何分のいくつかでも清水に恩返しをしたいと考え続けていました。その思いは、平成16年「ぶんかさろん・しみず」という団体の立ち上げとして形になりました。長い年月の間育まれてきた郷土の歴史と文化を知り、次世代へ引き継ぐことは、今を生きる私たちの大切な使命です。発足以来、地域の歴史を掘り起こし、多くの方に伝えるため、先輩諸先生の協力を得て、講座や展示、探訪会等を続けています。

 昨年は、会員や指導にあたった先生の協力により、団体設立時から念願だった石野家文書の目録が完成し、清水市民活動センターで記念展示会を行いました。また、清水区内で伝統技能を継承して仕事を続けている方々にスポットを当てる「清水の匠展」も、8回を数えます。期間中は毎回市内外から多くの方が訪れ、熱心に見学しています。 そして、地域貢献事業として取り組んでいるふるさとの道研究事業では、「志ミづ道」「久能道」の古道を調査し、冊子を刊行。現在は、鎌倉時代の東海道「北街道」をとりあげ活動を進めています。

 忘れられようとしている史実や、失われつつある伝統技能や文化を子どもたちに伝えることは、地域やそこに生きる人々の愛する気持ちを育みます。私たちが行っているような活動が、今後多くの人たちの手により引き継がれ、広がっていく事を、心から願うものです。

連絡先:ぶんかさろん・しみず Tel 054-353-2801

パートナー

地域メディアとの協働
○10月2日 ぶんかさろん・しみず

10月27日に開催される秋の公開講座「神明山一号古墳と大和箸墓古墳は類似型墳」のお知らせ。

○10月9日 清水女性9条の会会

10月27日に開催される講演会 「台所から軍事基地まで」のお知らせ

○10月16日 清水市民活動センター6周年記念事業実行委員会

11月4日をメインに開催される、センター周年事業のお知らせ。

○10月23日 静岡市手話サークルたつの子会

11月3日、清水テルサで設立40周年の記念式典を開催します。

○10月30日 清水おやこ劇場

11月10日、「作って遊ぼう巨大段ボール迷路」のお誘いです。

パートナー

静岡市清水市民活動センター情報誌「パートナー」57号目次
●利用団体会議を開催≫
●NPOマネジメント講座を開催≫
●講座と交流事業の案内≫
●リーレートーク港の風>ぶんかさろん・しみず会長 小島工さん
●地域メディアとの協働>FMしみず≫
●市民活動みてある記>NPO法人旧五十嵐邸を考える会≫
●6周年記念事業 市民活動FESTA2012―つながれ清水―≫
●静岡市市民生活課のコーナー≫

PDF文書PDF文書(2.2MB) ▼パートナー57号≫
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