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パートナー57号(3ページ)
2012年09月25日 | パートナー
市民活動見てある記
NPO法人旧五十嵐邸を考える会

 東海道蒲原宿にある旧五十嵐邸は、建てられたのは明治とも江戸期とも言われ、大正時代に歯科医院として一部町家から洋風に改築された建物です。その後も何度か増改築を繰り返し、外観が洋館、内部は町家という現在の形となりました。国の登録有形文化財にも指定されたこのユニークな建物の管理運営を静岡市から任されているのが、NPO法人旧五十嵐邸を考える会(理事長 辻祐子さん)です。五十嵐邸のみならず、江戸時代の商家やなまこ壁の建物など古い町並みの面影が色濃く残るこの地域は、蒲原地区全体で、その保存と活用に取り組んでいます。

 平成24年度から3年間、文化庁の「NPO等による文化財建造物の管理活用事業」に採択され、現在蒲原宿まちなみの会と協力し、「東海大地震に備えて旧蒲原宿の文化財建造物を地域で守る事業」に取り組んでいます。

地域に受け継がれた防災資源を探そう

 7月22日に行われたのは、地域に受け継がれた防災資源を、実際に歩いて探すワークショップでした。入口から裏手に抜ける「通り土間」があるのが従来の町家の特徴ですが、現代の生活様式に合わせて改築するお宅が多く、五十嵐邸の他に残っているのは、ほんの僅かです。防災の観点から見ると、逃げ道の確保に役立ちます。また、ライフラインが断たれた際に、「井戸」の存在も重要とのことです。NPOだけでなく、自治会や地域住民、消防団とともにポイントを確認しながらまちを歩きました。

文化財施設を防災の拠点に
旧五十嵐歯科医院

 8月には、火災科学や都市デザインの専門家を招き、消火の基礎知識をもとに文化財だけでなく地域全体を守る方法や、伝統工法をいかした耐震補強や火災対策を、大工さんも交えて学びました。 9月に入り、歴史的観点から大災害を考える講演会を開催し、江戸時代に蒲原宿を襲った大津波や大地震の被害状況について、当時の文献をもとに専門家の話を聞きました。このように、さまざまな角度から防災について学び、地域の人々とともに総合的な防災対策を考える取り組みは、来年3月まで続きます。

9月19日に開催された「まちなみ講演会」
保存ではなく、地域で活用する文化財

 見事な襖絵がある古風な客間から、一変してレトロな板硝子に囲まれた洋風の歯科治療室まで、江戸、明治、大正、昭和とさまざまな時代を見せてくれる旧五十嵐邸ですが、平成10年に蒲原に寄贈された当時は修復しなければならない所がかなりあったそうです。その作業にあたった職人は全て地元の方。地域の力を集めて息を吹き返した建物は、今、色々な団体が思い思いに利用しています。

 旧暦に合わせて行われる七夕やもちつきは、地域の子供たちが楽しみにしています。NPOの会合に使われることもあり、県外からの見学者もやって来ます。この日は秋の蒲原まつりに備え、裂き織りのグループのみなさんが展示会の打合せに見えていました。案内をする辻さんとともに、楽しそうな声が聞こえていました。

保存ではなく、地域で活用する文化財
パートナー

静岡市清水市民活動センター情報誌「パートナー」57号目次
●利用団体会議を開催≫
●NPOマネジメント講座を開催≫
●講座と交流事業の案内≫
●リーレートーク港の風>ぶんかさろん・しみず会長 小島工さん≫
●地域メディアとの協働>FMしみず≫
●市民活動みてある記>NPO法人旧五十嵐邸を考える会
●6周年記念事業 市民活動FESTA2012―つながれ清水―≫
●静岡市市民生活課のコーナー≫

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